日本速脳速読協会の『みんなの速読』を、小学校3年の息子が始めました。速読とはどのようなものか、トレーニング方法は?早く文字を読めるようになると、どういったメリットがあるのかなど、息子の速読体験レビューです。(開始日2019年2月5日)
ただ単に早く読むという事の訓練だけではなく、速読力・速解力・視野を広げる・脳を鍛える、といったような、複合的な幅広いトレーニング内容です。
みんなの速読『速読・速解力』とは
日本速脳速読協会の『みんなの速読』とはタブレットやパソコンをつかった、実践的な速読トレーニングです。塾や学校など、指定の教育機関で受講することが可能で、速読トレーニングの受講は速読研修を受けて試験に合格した『速読インストラクター』指導のもと行います。
トレーニングの内容は動画をご覧ください。
みんなの速読公式HP
速読トレーニングの進捗記録は塾のタブレットにデータが残るのですが、残念ながら自宅ではそれを見ることは出来ません。
ですがその代わりに、毎回どういったトレーニングを行ったのか、文字を読むスピードがトレーニング前と後でどれぐらい変わったか、などを記載した記録用紙を持って帰ってくるので、自宅でもある程度、進捗状況が把握できます。
毎月の月謝はいくら?
1回の受講時間は30分間で、受講回数は月4回です。月謝ですが、塾の授業と併用して受講する場合は月々5,076円で、速読だけを受講する場合は月々7,020円(4回)と、少し割高となります。
速読の体験授業を受けた感想
速読を始めるにあたり、まずは体験授業を受けました。何事も本人が気に入らなければやる意味がありません。速読トレーニングはタブレットを使用するのですが、トレーニングは直感的なゲーム感覚なので、本人的には面白かったようです。
体験授業で読むスピードを計測すると、トレーニング前は1分間で900文字程度だったのが、ひと通り訓練を行ったあと、1分間に1200文字程度になりました。
ちょっと訓練するだけで文字を読むスピードって上がるんだな~と感心したと同時に、900文字というのもそんなに遅いほうではないらしく、ちょっと息子を見直しました。
ちなみに速読トレーニングで扱う文章は、小説などの物語だけではありません。理科や社会、小学生新聞などに掲載されている時事などのコンテンツもあります。
速読を受講しようと思ったきっかけ
息子は今小学3年生で、算数の計算問題などは比較的得意ですし、全体的にみても勉強に目立った遅れはありません。
ですが来年度、世間では『4年生の壁』と言われるぐらい、勉強の難易度が急激に上がる学年になります。ふと、我が子の将来を見据えた時、今が非常に大事なターニングポイントではないかと考えました。
小4の1年間をどう過ごすかによって、今後勉強が好きになるか、それとも壁にぶち当たり、勉強に対して苦手意識が芽生えてしまうか、非常に大きな分かれ道なのです。
そこで、塾の教科を増やそうと考えたのですが、どうしても日程が合わず、結果的に来年度も算数しか通えません。
何か『集中力』『国語力』『理解力』『記憶力』を効率的にアップ出来る良い方法はないだろうか・・・。
読書って大事、それなら速読がいいかも!
算数も国語も社会も理科も、まずは教科書を読むことから始まりますし、テストの問題を制限時間内に解くには、問題の文章をすばやく読んで、理解しなければなりません。だったら速読が役立つのでは?!
ということで、今息子が通っている塾で導入されているメソッドの一つである『みんなの速読』速読・速解力トレーニングに目を付けたのです。
学生のみならず、国語力や語彙力は社会人になってからも必要です。正しい日本語を使うことが出来るって大切なことだよな、と実感することが最近多々あることから、息子にも正しい文章が書けたり話せたり出来るようになってほしいと考えました。
本来なら、文章力や語彙力高めるには読書が一番です。本を沢山読むことで、ある程度国語力は身に着けられると思います。ですが、子供に本を『読め!読め!』と言ったところで、なかなか積極的に読書をしてくれませんし、習い事などで、読書に費やす時間もあまり無いのが現実です。
なので、限られた時間で一冊でも多くの本を読めるようにと『速読』を始めてみることにしたわけなのです。
みんなの速読 特徴
速読・速解力トレーニングはタブレットを使用して行います。トレーニングは大きく分けて、『速読力を鍛える』『視野を鍛える』『脳を鍛える』といったような内容で構成されています。
速読力を鍛える
視野を鍛える
脳を鍛える
トレーニングの流れ
オートトレーニング
①読書速度の計測
まずはトレーニングを始める前に、1分間に何文字読めるか、読むスピードを計測します。その時の結果に合わせ、色々なジャンルの文章や単語で、ひとりひとりに合わせたトレーニングを、システムが自動的に組み立ててれます。
②眼筋トレーニング
目の筋肉を鍛えます。
③視幅トレーニング
見える幅を広げるトレーニング
④なぞり読みトレーニング
高速で表示する文字を目で追いかけます。システム側でなぞり読みスピードが早くなったり遅くなったり自動で変化します。追いつけないほどスピードが上がるので、目で追うのが非常に大変です。
文字を追いかけるスピードへの慣れがとても大切で、例えば高速道路を車で走っていて、一般道に入った途端、スピードがゆっくりに感じられるように、元のなぞり読みスピードに戻った時、それがゆっくりと感じられ、しっかりと目で追えるようになります。
文章問題を解くトレーニング
①速解力トレーニング
短い文章を読んだ後、その文章に関する問題が表示され、その問題に答えることによって文章の理解度を計ります。答えは択一形式になっていて2回まで答えることが出来ます。2回目は必ず正解できるような問題の出し方になっています。
②理解力トレーニング
文章全体の内容を把握する訓練です。文章全体を読み、分のまとまりごとに正しい文脈に並び替えるトレーニングや、長文を読んだあと設問に答えるトレーニングもあります。まるで国語のテストのような内容です。
能力トレーニング
『記憶力』『判断力』『集中力』が鍛えらる40種類のコンテンツで形成されています。
スポーツ選手が訓練で行う、数字を①から順番に探して素早くタップしていくようなものや、積み重なっているキューブが何個あるかを答えたり、○がいくつあるか、さらには神経衰弱に似たようなトレーニングもありました。
色々なトレーニングを行った後に、最初計測した文章をもう一度読み、読書速度がどれだけ上がったか、最後に違いをチェックしてトレーニング終了です。
速読の訓練をするメリット
①脳機能の向上
速読トレーニングをすると、記憶力、集中力が鍛えられるとともに、脳機能の向上にもつながります。脳には前頭前野という部分があって、情報を一時的に保存することが出来ます。パソコンにも同様にメモリと呼ばれる領域がありますが、それとよく似たもので、速読によって脳のメモリの処理速度が上がると言われています。
②文章に触れる機会が増え語彙力UP
学生の間は、感想文や日記などを書かないといけないことが多々あります。語彙力が増えれば必然的に作文の力も向上するのではないかと考えます。
③活字に慣れることが出来る
文字慣れすれば、読書が苦になりません。文字アレルギーになるのを防ぐには、速読はかなり役立つと思います。
④動体視力が鍛えられる
トレーニングの中に眼輪筋を鍛えたり、視野を広げるトレーニングがあります。動体視力も鍛えられるので、早く本が読めるだけでなく、スポーツや車の運転にも役立てることが出来ます。
速読・速解力のゆるママ的感想 読むスピードは武器になる
もしも、勉強を何かのスポーツに例えたとしたならば、速読は『身体能力を上げるための筋トレ』のようなものだと私は解釈しています。
例えば、水泳選手が自身の記録を伸ばすために、日頃から筋力トレに励むのと同じように、速読も、勉強のトレーニングの一環としておこなえば、学力の向上につながり、テストの点数などに良い影響を与えてくれるのではないかと考えます。
ですが、筋力トレーニングだけを必死に行っていたとしても、実際にプールに入って泳ぎの練習を行わなければ泳ぎが上達しないのと同様に、速読の訓練だけしていても、普段の勉強を怠れば、全く意味をなしません。
学生の間は、教科書・問題集・テスト・受験など、文字を読むということが頻繁にあります。他の人よりも早く文字を読めれば間違いなく有利なので、速読を地道に続けていってほしいと思いました。そうすればいつか、読むスピードが彼の武器となるはずです。
4年生を目前に、何か新しいことを始めようと前向きに取り組んでくれることは、親として大変嬉しいです。あとは継続あるのみ!
速読トレーニングで、4年生の壁を乗り越え、将来にも役立ててほしいです。
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