ピロリ菌の除菌を行う為、7日間のあいだ除菌薬を朝晩飲んで除菌治療を行いました。が、残念なことに一次除菌は失敗に終わりピロリ菌は退治できず・・・・二次除菌へと進む事となりました。
ピロリ菌を退治することになった経緯や、なぜ国民健康保険を使わなかったのかなど、ピロリ菌の一次除菌の詳細などは『ピロリ菌の除菌を胃カメラをせずに『100%自費』でやってみた2019』をご覧ください。
ピロリ菌を除菌できたかの呼気検査
7日間、除菌薬を飲み終えて4週間が経過したので、ピロリ菌がいなくなっているかどうかの呼気検査をしてきました。検査の3時間前から絶飲食なので、朝食は食べずに病院へ行きました。
尿素 呼気検査とは
尿素呼気検査は胃の中のヘリコバクター・ピロリ菌感染を調べる検査です。検査薬(13C-尿素)を100mlのお水で飲んで、検査薬を飲んだ前と後との息を袋に集めて機械にかけ診断します。
もしもピロリ菌に感染していたら、ピロリ菌が持っているウレアーゼという酵素によって、先に服用した検査薬(13C-尿素)が、アンモニアに分解され、13Cは二酸化炭素となり、呼気中に検出されます。
ピロリ菌に感染していない場合は尿素は分解されません。よって、13CO2二酸化炭素の呼気排泄はほぼ起こらないのです。
呼気検査の方法
- 袋の中に息を吹き込む
- 100mlの水と共に検査薬を服用
- 5分間左側を下にして横になる
- 体を起こし15分間座って待つ
- 再び袋に息を吹き込む
最初に吹き込んだ息と、最後に吹き込んだ息を検査にかけて、ピロリ菌がいなくなったかどうかチェックします。
呼気検査の結果
・・・・という訳で、このまま二次除菌へ進むことになりました。
ピロリ菌 二次除菌とは
ピロリ菌の二次除菌は、抗生剤を1種類変更して、一次除菌の時と同様に7日間薬を服用します。
一次除菌の薬『ボノサップパック』タケキャプ・クラリス・アモリン
二次除菌の薬は『ボノピオンパック』タケキャプ・アモリン・フラジール
胃酸の分泌を抑える薬であるタケキャプと、抗生剤のアモリン250は前回と同じ薬ですが、もう一種類の抗生剤である『クラリス250』が『フラジール250』に変わりました。
フラジール250の注意点
薬を7日間飲み終えた後、4週間が経過したら、ピロリ菌がいなくなっているかどうかの『尿素呼気検査』を再び行います。
二次除菌の薬『ボノピオンパック』副作用
一次除菌の時よりも副作用が顕著に出ました。7日間薬を飲み終えてから数日間お腹が緩くなり、体調が悪かったです。
二次除菌に失敗した場合どうなるの?
一次除菌では93%の人が除菌に成功し、二次除菌では97%の人が除菌に成功するそうです。しかし、残りの3%はの人は除菌が出来ずに終わることもあるようです。
医師曰く、もしも二次除菌に失敗した場合、三次除菌はしない方が良いそうです。その理由は、三次除菌は特殊な薬を使わないといけないし、薬によっては副作用が強く出る可能性もあり、お勧めできないとのことでした。
二次除菌の検査結果が出ました!
二次除菌の検査結果はどうだったのでしょうか!4月17日に呼気検査をしに行きましたので、結果発表します!
ピロリ菌の除菌費用(実費)一次除菌+二次除菌 総額いくら?
ピロリ菌がいなくなったかどうかの呼気検査費用は\9,300でした。呼気検査の結果、ピロリ菌を除菌できなかったため、二次除菌薬が必要になり、\6,274の除菌薬が出されました。二次除菌後の呼気検査費用は一次除菌の時より少しだけ安く、\8,440でした。(*国民健康保険を使っていないので費用は実費です)
一次除菌の費用
最初の診察料 \4,200
ピロリ菌一次除菌薬の代金 \6,847
薬を飲み終えた後の診察料 \1,250
呼気検査費用(1回目)\9,300
二次除菌費用
二次除菌薬\6,274
呼気検査費用(2回目)\8,440
総額36,311円かかりました!
ピロリ菌の除菌まとめ
保険を使わずに、実費でピロリ菌の除菌をした場合の費用総額は、合計で36,311円という結果でした。今回、私の様に一次除菌で除菌できず、二次除菌まで進んだ場合の費用となりますので、もし一次除菌だけで除菌が出来たならば、21,597円で済みます。
いずれにしても保険を使えば三分の一の費用で出来るので、胃カメラが我慢できるのであればセオリー通り胃カメラでの検査を行い、保険を適用させた方が確実に安いです。
今回二次除菌で除菌が出来たから良かったものの、もしも二次除菌でもピロリ菌が死ななかった場合、ピロリ菌除に費やした費用36,311円や、病院に通った時間や労力のすべてが、無駄になるところでした。
なかなか死なないピロリ菌を腹の中で飼っているという事実を大金と労力をかけて確かめただけという悲劇に見舞われずに済んで本当に良かったです。
胃がんのリスクは減ったが油断は禁物!
医師曰く、例えばタバコを吸っていた人が禁煙した場合、肺がんのリスクは喫煙していた頃よりも下がるのですが、一度もタバコを吸ったことがない人に比べると肺がんになるリスクは高いです。
それと同様に、今までピロリ菌が胃の中に存在していた場合、うまく除菌ができても、ピロリ菌が最初からいなかった人と比べると胃がんを発症する可能性は高いのです。なぜならピロリ菌に感染していた期間が長いと胃の粘膜が正常に戻るのにそれ相応の時間がかかるからです。
胃がんは早期発見だと完治する確率が高い病気なので、胃カメラが嫌いなのは分かりますが、定期的に胃の検査をしてください。ピロリ菌がいなくなったからと安心せず、胃カメラやバリウムのを検査を必ずしましょうね!
とのことでした。