私の胃の中に『ピロリ菌』が住んでいる!ということが、先日の人間ドックで判明したのですが、胃カメラ(内視鏡検査)があまりにも嫌だった為、国民健康保険を使わずに、自己負担率100%でピロリ菌を除菌することにしました。
ピロリ菌って何?
ピロリ菌とは、胃の粘膜にいる細菌で、正式名称は『ヘリコバクター・ピロリ』という名前です。ピロリ菌は、胃酸の影響を受けない胃の粘膜の表面または、粘液の中に住んでいるので、胃酸の影響を受けずに生息が出来ます。
また、ピロリ菌は『ウレアーゼ』という酵素を持っており、胃酸をアルカリ性に中和することが出来ます。このウレアーゼにより、胃の表面まで移動することも可能です。
ピロリ菌が引き起こす病気
ピロリ菌に感染すると、胃に炎症を起こすことが確認されており、その炎症が続くと慢性胃炎(ヘリコバクターピロリ感染胃炎)となります。
この慢性胃炎が、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎、などを引き起こし、その一部が胃がんに進展する可能性も出てくるわけです。
『萎縮性胃炎』とは、胃粘膜の胃酸などを分泌する組織が消失した状態のことを言います。このまま放っておくと、萎縮性胃炎から症状がさらに悪化し、胃潰瘍や胃がんになってしまう恐れもあるのです。それは何としても防がねばなりません!
ピロリ菌に感染した原因とは?
ピロリ菌の感染は、口からの感染が大部分であると考えられているそうです。昔、井戸水を飲んでいたりなど、飲料水の環境が整っていない世代の方には感染されている方が多いそうです。
担当の医師の説明では『ご両親のどちらかが必ず感染されているはずです。ご兄弟がいらっしゃるなら必ずご兄弟にもピロリ菌がいます』との事でした。
ピロリ菌の検査をしようと思った理由
ピロリ菌に感染しているかどうか調べようと思ったきっかけは、1年前の人間ドックまで遡ります。その際、鼻から入れる胃カメラでの胃の検査を始めて受けたのですが、結果は慢性胃炎、萎縮性胃炎との診断でした。
腑に落ちないまま一年が過ぎたのですが、やはり胃炎のことがずっと引っかかっていたので、先日の人間ドックの時にオプションで『ピロリ菌の検査』を受けることにしたのです。
ピロリ菌の検査は血液検査にて行いました。すると案の定、私の胃の中にピロリ菌がいるよ、いう診断結果が出た次第です。
100%自費で除菌することを選んだ理由
すぐにでも除菌を行いたいところではありますが、ここで問題が一つ出てきました。今回の人間ドックは胃カメラではなく、バリウムで胃の検査を行ったために、保険適用での除菌は出来ないと、病院側から指摘を受けました。
国民健康保険を使って三分の一の負担額でピロリ菌除去するには、あらためて胃カメラでの検査を受けなければならないというのが、国で定められた条件なのだそうです。
ちなみに今回の人間ドックの胃の検査をバリウムにしたのは、鼻からの胃カメラが体質に合わず、痛すぎたからです。
ピロリ菌除去費用を全額自費で払うか、胃カメラでの検査を我慢して受けた上で国民健康保険を使い、治療費を抑えるか非常に悩みましたが、私にとってどうしても胃カメラが辛すぎました(;^_^Aよって、100%自費でのピロリ菌除去治療を選択することにしたのです。
ピロリ菌の除菌治療開始~医師の説明
家から比較的近くの胃腸専門内科に予約を入れて、診察日当日、医師にピロリ菌を退治してほしい旨を伝えました。すると、胃腸内科の先生の説明によれば、
『胃カメラを半年以内に受けた記録があれば保険適応なんですが・・・。』
保険が効かなくてもいいから、治療を進めてもらうようにお願いしました。
すると、『もしも1度のの除菌でピロリ菌が退治できない場合、総額で3万円~4万円ぐらいかかりますがよろしいですか?』とのこと・・・。
高額な治療費にはなりますが、胃ガンのリクスは少しでも押さえたいけど胃カメラは2度としたくない。と、このような経緯でやむを得ず、治療費を全額自己負担でピロリ菌を除菌してもらうことしたです。
治療の流れ
- 7日間、3種類の薬(錠剤2つ・カプセル3つの合計5つ)を朝晩服用
- 薬を飲みきった段階で、医師の診察を受ける
- 4週間後にピロリ菌がいなくなってるかの呼気検査
- ピロリ菌がいなくなっていれば終了
93%の人は1回でピロリ菌がいなくなるらしいのですが、ごく一部、強靭なピロリ菌を持つ人もいるようで、1回で除菌ができなかった場合は、他の薬に変えて再度除菌療法を行います。
二次除菌まで進むと再度同じような流れを繰り返すことになるので、費用がかなり高くついてしまいます。
除菌費用の詳細(100%自費)
最初の受診
受診費用:\4,200円
除菌薬の費用:\6,847円
1週間後に受診
受診費用:\1,250円
4週間後の呼気検査
検査費用:受診費用:\9,300円
ピロリ菌の除菌薬
ピロリ菌の除菌薬は、『ボノサップパック400』です。
・胃酸を抑える薬(タケキャプ20)1錠
・抗菌薬(クラリス200)1錠
・抗菌薬(アモリン250)3錠
3種類の薬を、一回服用ごとに5錠全部飲みます。
一番左端の錠剤が胃薬で、あとは全て菌を殺す薬だそうです。
取り出しやすい親切な仕様です。これなら服用する種類や数を間違えることなく7日間飲み切ることが出来そうです。
副作用としては、めまいや浮腫、肝機能の検査値の変動、呼吸困難、蕁麻疹などが出る人もいるようです。このような症状が現れたらすぐに医師に連絡しなければなりません。
お腹にいる良い菌も除菌してしまうので、お腹の調子が悪くなる可能性もあるとのことです。
薬を飲んで感じた副作用
最初は晩御飯のあとに、飲みました。その日は特に変化は感じませんでした。
2日目の朝、少し食欲がなかったのですが、少な目に食事をすましました。朝食のあと薬をのみましたが、服用したあと胃の辺りに違和感を感じました。ゴロゴロいうのと胃もたれです。胸焼けもします。しんどくて横になりました。
しばらく胸焼けが続きましたが、4日目以降からは不快感もなく普通に過ごし、あっという間に7日間が過ぎました。
薬を飲み終えた段階で、医師の診察を受けなければなりません。今回の診察では、最後まで薬を飲み切ったかどうかの確認と、薬を飲んでいて体調不良にならなかったかどうかの確認だけであっという間に診察が終わりました。
実際にピロリ菌がいなくなったかの検査は、4週間後に『呼気検査』にて行います。そこで除菌が出来ていれば終了。まだ除菌できてない場合は薬を変えてもう一度再除菌です。
4週間後の呼気検査の結果と感想
呼気検査の3時間前は絶飲食で、検査に要する時間は30分程度です。呼気検査の結果は残念ながら陽性でした。なんと、除菌に失敗したのです!
どうやら一次除菌の薬では効かない特殊なピロリ菌がお腹の中に生息しているようです。
二次除菌についての体験談も是非読んでみてくださいね!ピロリ菌の一次除菌に失敗!二次除菌の方法と費用『体験レビュー』
ピロリ菌を除菌するためにかかった費用まとめ
最初の診察料 \4,200
ピロリ菌一次除菌薬の代金 \6,847
薬を飲み終えた後の診察料 \1,250
除菌できたかの呼気検査料 \9,300
ピロリ菌二次除菌薬代金 \6,274
総額(現段階で) 27,871円です。
二次除菌薬を7日間服用後、再度呼気検査を行うので27,871円に呼気検査代金\9,300がプラスされ、総額37,171円かかると予想されます。最終呼気検査が終わった段階で再度追記します。
以上、胃カメラがあまりにも嫌だったため、国民健康保険を使わずに、自己負担100%でピロリ菌を除菌したレビューでした。