『ADM(しみ)を治療したい』ピコスポットレーザー体験レビュー

10代のころから長年悩んでいた頬と小鼻の部分にある、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)に、先日ピコスポットレーザーを照射してきました。

ゆるママ
ADMはピコレーザーのスポット照射で取ることが出来たのでしょうか。施術の流れや感想、痛みはどうだったか、結果や経過を体験をもとに詳しくレビューします。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは

私は長年、顔のADM『後天性真皮メラノサイトーシス』で悩んでいました。ADMは日焼けや老人性のシミとは違って、肌の深い所”真皮”と言われる部分に存在する『アザ』です。両頬や小鼻の辺りに左右対称に出来るのが特徴です。

ゆるママ
見た目は肝斑と似ていて間違われやすいですが、肝斑は30代を過ぎたころに現れるのに対し、ADMは10代の思春期の頃に出はじめます。

実際ADMが顔に現れだしたのは10代の後半ぐらいからでした。最初は日焼けなどによるシミと思い、美白化粧品を使用したり、ビタミンCなどのサプリメントなどを飲んで頑張ってましたが、一向に改善はしませんでした。

業を煮やして飛び込んだ美容皮膚科での診察で、医者に

医師
『これはADMといってアザの一種ですよ』

と告げられ、レーザーでないと絶対に取れないということをようやく知りました。

それからは、メドライトでレーザートーニングや、e-maxというレーザーを使用し、オーロラ・リファーム・マトリックスなどのコンビネーション照射などを数回試しましたが、それでもほんの気持ち薄くなったかな?という程度ででした。

ゆるママ
コンシーラーで隠しながら、そのまま放置してたのですが、ここ最近、ADMの色が益々濃くなってきて悩んでいたのです。

そこでネットで調べてみたところ、新しいピコレーザーとやらを見つけました。今までのレーザー治療と比べて格段に性能が上がっているようで、これは一度試してみたい!と思ったのです。

ピコレーザーとは?

ピコというのは長さを表す単位です。1ピコの長さがどれくらいの長さなのかというと、1ピコ=1秒の1兆分の1という長さです。

ゆるママ
正直あまりピンときませんが、とにかくレーザーは照射時間が短ければ短いほど、肌への負担が少なく、メラニンの組織を細かく破壊できるので、シミに効果的なのです。

ピコレーザーには、①ピコトーニング・②ピコフラクショナル・③ピコスポットと3種類の照射方法があり、それぞれ効果や特徴に違いがあります。

ピコレーザー照射の種類

①ピコトーニング(肝斑・シミなど)

ゆるママ
トーニングは、肝斑やシミそばかすなど、広範囲の皮膚の色むらに効果があります。

効果的な照射回数の目安は5回から10回程度、マイルド照射なのでダウンタイムはなく、照射後赤くなる程度です。

効果を出すには回数を重ねる事が必要なので、何度も通えるならいいと思います。10回通うのがお勧めだと美容外科のスタッフの方が言ってました。出来れば1週間ごとに照射すると良いようです。

②ピコフラクショナル(毛穴・ニキビ跡・シミ)

ゆるママ
シミだけでなく毛穴やニキビ跡、小じわなんかにも効果的です。肌のハリを取り戻したいならフラクショナルですね。

ピコフラクショナル照射によって、目に見えない程の極小の穴を肌に無数に作ることで、お肌の再生を促します。穴だらけになってしまった肌が元に戻ろうとする再生力で、コラーゲンを活性化させて新しい皮膚に入れかえます。トーニング同様、ダウンタイムはありません。

③ピコスポット(シミ・ADM)

ゆるママ
シミや、ADM、色素沈着に効果てきめんなのが、ピコスポットです。今回、ADM『後天性真皮メラノサイトーシス』の治療を目的に私が行った施術はこのピコスポット照射です。

ピコスポットはトーニングやフラクショナルに比べて強く照射するので、がっつりダウンタイムがあります。実際に照射したので確実な経験談です。

今までシミといえば、Qスイッチレーザーが主流でしたが、Qスイッチレーザーはナノ秒でしかレーザーを照射できません。

ピコ秒でレーザーを当てることが出来るピコレーザーの登場で、Qスイッチよりも細かくメラニンを破壊することが出来るようになり、より綺麗に確実にシミを取ることが出来るようになりました。

ピコスポットは1回の施術で目を見張る効果があるので、ダウンタイムがあっても確実にシミ・ADMを取りたい!という方はピコスポットがお勧めです。ただし、ピコスポットは肝斑には向いていません。

Wクリニック心斎橋院でピコレーザー

ピコレーザーを扱うクリニックは大阪に数か所ありますが、今回私は大阪市心斎橋にある『Wクリニック』という所でピコスポットレーザーを照射してきました。

Wクリニックを選んだ決め手は、眉毛の下から鼻の下まで”シミ取り放題”というキャンペーンをやっており、かなりお得な金額だったので迷わずWクリニックに決めました。

Wクリニックで使用しているピコレーザーは、キュテラ社のenLIGHTen(エンライトン)という機械です。

ゆるママ
開院して間もない新しいクリニックではありますが、先生は全員女医さんなので、なんとなく安心感がありました。

電話で予約した日時にクリニックに行くと、とてもきれいな受付で女性スタッフが沢山いました。さらに、お客さんもいっぱいですごく流行ってる!という印象を受けました。

診察券はアプリなので、事前に自宅にてアプリをダウンロードして準備しておきました。アプリの診察券を見せて受付を済ませたら電子カルテ用のiPadを渡されるので、必要事項を入力します。

ゆるパンダ
個人情報はすべて電子データで管理されていて、なかなか先進的なクリニックだったよ。

ピコスポット~施術の流れ

ゆるママ
ピコスポットの施術はどのようなものだったのか、詳しくレビューしていきます。

①洗顔
メイクや顔の汚れを洗顔ルームで落とします。洗顔料やクレンジングはクリニックのものを使えます。

②写真撮影
目には見えない肌状態を視覚化できる肌診断機を使用し、顔を撮影します。肉眼では見えないシミ予備軍が分かる特殊な機械なので顔じゅうのシミが浮き出て見え、シミの種類を見分けるのにも役立つようです。

一口にシミといっても、肝斑・老人性色素斑・ADM・そばかすなど、色々種類があって、症状にあわせた適切な機械、照射の強さをしっかり見極めてもらわないといけません。

③カウンセリング
撮影した写真を見ながらシミの状態や位置などを確認し、どこのシミをどれだけ取りたいかなど希望をあれこれ聞いてくれたうえで、施術計画を決めていきます。

④クリーム麻酔
麻酔はしておいた方が良いとスタッフの方が勧めてくれたので、クリーム麻酔をしてもらって施術に挑みました。最初クリーム麻酔は必要ないと思っていましたが、麻酔をしておいて正解でした。

照射する場所にクリームの麻酔を塗って麻酔が効いてくるまで、ベッドに横たわりながら20分ほど待ちました。

⑤ピコスポットを照射
レーザーがある別の部屋へ通されて、今度はデジカメで写真を撮られました。その後施術ベッドに寝て待っていたら先生が入ってこられていよいよ照射開始です。

眉毛の下から鼻の上にある目立つシミ・ADMへ目掛けてピコスポットをバチバチ照射してもらいました。照射後冷やして軟膏を塗布します。

⑥支払い&次回の予約
自宅で使う塗り薬(デルモゾール軟膏)を貰って、今後の説明を聞き、支払いを済ませました。次回の診察は2週間後です。

ピコスポットレーザーの痛みは?

はっきり言って、痛いです!個人差があるかもしれませんが、少なくとも私はかなり痛いと感じました。今まで色んな種類のレーザーを当てたことがありますが、断トツで痛かったです。

ゆるママ
麻酔クリームしていてこれだけの痛みって!麻酔してなかったらどうなってたのでしょうか。涙が滲むぐらい痛かったです。

レーザーの痛みを『輪ゴムではじいた程度』と、いう風な表現で書かれているのをよく見ますが、正直なところ、輪ゴムではじいた程度ではありません。少なくとも太い針で肌をブスブス刺されているかのごとく強い痛みがありました。これは大げさでも何でもありません。

照射後は顔中が燃えるような、火傷のようなじんじんする痛みがしばらくの間続き、本当に辛ったです。しばらくしてスタッフの方が軟膏を塗ってくれたあとは、少し痛みが落ち着きました。

運転して自宅へ帰り、夕方になってようやく痛みが引いてきたかなという感じでした。

ダウンタイムについて照射直後の状態

照射直後、それはそれは、酷い状態です(笑)。照射部分は赤く炎症しており、色が変わっていてメイクで隠せるレベルではありません。

顔中いっぱい照射してもらったので、どうにもこうにも隠しようがありません。当分マスク無しでは外には出れないし、外食も出来ないような最悪な状態です。

照射部分は保護テープなど必要なく、洗顔後に軟膏を塗るだけです。1週間程度でかさぶたとなりはがれていきます。

ゆるママ
本当にかさぶたとなって剥がれ落ちてくれるのだろうか・・・・ADM無くなるかな、とても不安な1週間をすごしました。

2週間後、ADMはどうなったのか?

ADMにピコスポットレーザーを照射して、ひどいかさぶた状態から2週間が経過しました。かさぶたは綺麗にはがれ落ちて、照射部分のADMが消えている!!

2週間後の診察では、初診の時と同様に、洗顔後にシミが見える肌診断機でまた顔を撮影しました。

写真で比較!照射前と照射後の違い

照射前、照射直後、2週間後を見比べる為に、肌診断機で撮影した顔写真を写メで撮影させてもらい、照射前、照射直後、2週間後それぞれを分かりやすく並べてました。小鼻の辺りや料頬の黒い部分が明らかに色が抜けています。

ピコスポットレーザー(照射前・照射後・2週間後の違い)

左側の写真がレーザー照射前の状態で、頬の辺りと小鼻の辺りにADMが点在しています。

真ん中の写真は、照射したその日に自宅に帰ってから自撮りしたものです。ピコレーザーを照射した部分が赤く腫れて炎症状態になっています。

ゆるママ
照射直後は痛みがかなりありましたし、見た目もひどいものでした。

右側の写真が照射後2週間経過した状態で、スキンアナライザーで撮影した写真です。頬の辺り、小鼻の辺りを見るとピコレーザーを照射した部分が白く抜けており、ADMが無くなっています。

2週間経過するとかさぶたが綺麗にはがれ、ADMが気にならない状態になってました。コンシーラーはもう必要ありません!痛みとダウンタイムに耐えた甲斐がありました。

炎症性色素沈着の予防

2週間後の診察の際、トレチノインとハイドロキノンを処方してもらいました。

レーザー照射後は、一旦シミが濃くなる場合があります。レーザーによる炎症性色素沈着ってやつです。それをトレチノインとハイドロキノンで予防します。

ゆるパンダ
トレチノインは新陳代謝を促し、ハイドロキノンは美白クリームです。

化粧水の後、トレチノインを患部に塗り、その上からハイドロキノンを重ねて塗ります。トレチノインを塗ると肌の皮がめくれて真っ赤になるので、患部からはみ出さない様に塗らないといけないのですが、これがなかなか難しかったです。

ゆるママ
10日くらいは塗りましたが、そのあと塗るのをやめました。ピコスポットを照射してから1か月経過していますが、今の所炎症性色素沈着はおこってません。

ピコスポット照射して良かったか?効果はいかに

ゆるママ
もちろん良かったです!ピコレーザーはスゴいです!

ピコスポットは痛みも強いし、照射後の状態が酷く、顔を出せない状態が1週間以上続いてものすごく不便でしたが、ピコレーザーはADMにかなりの効果を発揮することが今回の施術でわかりました。

経験者として注意点を挙げるとすると、ピコスポットはダウンタイムが無いなどと書かれているHPを何度か見かけましたが、ピコスポットに関してははダウンタイムがあると思っておいた方がいいです。

照射範囲が広い場合は特にですが、照射した部分がかさぶたになって、剥がれ落ちるまで最低でも1週間はマスクを手放せません。

シミの状態によっては2週間テープを貼らないといけない場合もあります。ちなみにですが、ピコトーニングはマイルド照射なのでダウンタイムはありません。ピコフラクショナルは、細かい穴が皮膚に空くので表面がざらつく程度です。

ピコスポット照射直後の肌の状態がここまで酷いとはいざ知らう、さらにこんな時に限って学校行事がいくつも重なってしんどかったですが、顔をマスクでひたすら隠し、なんとか他人に見られることなく乗り切りました。

ゆるパンダ
イベントや用事がない時期などを狙って施術してもらうのが良いと思うよ。

何かと大変でしたが、何十年と悩んでいてコンプレックスだったADM(後天性真皮メラノサイトーシス)が、照射した部分は綺麗になくなり、かさぶたとなり剥がれ落ちました。今ではコンシーラーが必要なくなり、メイク時間が短縮されました。

今ピコスポットを照射した部分はピンクの新しい肌がむき出しになっている状態で、これが通常の肌色に戻るには半年ほどかかるそうです。レーザーによる炎症性の戻りシミと紫外線に気を付けながら、今後も状態を見ていきたいと思います。

次また何か美肌レーザーを当てる場合は半年後にして下さいとのことなので、残っている肌の色むらや照射できてないシミは、半年後にピコトーニングを10回ほど照射するか、フラクショナルをしようかと計画中です。

ゆるママ
以上、ピコスポットレーザー体験記でした。お肌のシミやADMで悩んでいる方の参考に少しでもなれば幸いです。
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