バーナムピアノテクニック【1巻・導入書・ミニブック 】写真で比較

ピアノの基礎を身に付けたい初心者の方にお勧めのバーナムピアノテクニック。バーナムとは一体どういうピアノ教本で、どのような特徴があるのかをわかりやすく写真付きでまとめました。

ゆるママ
全6巻あるバーナムの中でも初心者向けの『ミニブック』『導入所』『第1巻』を見比べながら、詳しく説明していきたいと思います。

バーナムピアノテクニックとは?

バーナムは、元々アメリカで子供たちに親しまれているピアノテクニック本で、それを日本語に訳したものです。”強い手と柔軟性のある指を作る”という事を目的とするピアノ教材です。

種類は、難易度が低い順番に、ミニブック・導入編・1巻・2巻・3巻・4巻まで全部で6巻あります。内容は各巻ともに5つのグループに分かれており、各グループはそれぞれ12の短い曲で構成されています。

曲の一つ一つに、曲のイメージに合う題名と”棒人形”の動作を表現した、シンプルな挿絵が添えられています。

ゆるママ
挿絵は子供の落書きみたいな絵なのですが、例えば『歩こう』とか『屈伸』などといったように、運動や体操に例えられています。題名や挿絵を通して曲のイメージを膨らますことが出来ます。

バーナムを根気よく練習することによって、スケール・アルペジオ・和音・オクターブ・半音階・装飾音・トリルなどのテクニックを無理なく少しづつ、楽しみながら身に付けていくことが出来ます。

技術だけではなくて、表現する力を同時にマスターできるのがバーナムの特徴で、毎回ピアノ練習の最初に、バーナムを使う習慣をつけると良いようです。

ピアノ初心者の私がバーナムを選んだ理由

40代からピアノに再チャレンジしようと、ヤマハ大人のピアノ教室に通い始めて早1ヶ月、自宅でピアノの練習をしながらふと思いました。『自分のピアノ演奏には基礎が全くない・・・。』

指の力が均一ではなく鍵盤の上でツルツル指が滑って安定しなかったり、動きが悪くて力も弱い上に、関係のない指がピョコピョコとつられて動いてバタバタします。

ゆるママ
改めて自分のピアノの弾き方や、力の入れ方、フォーム、音の質、全てが気になりだしました。

そんな訳で、せっかくピアノを始めるのならは、正しいフォーム、均一な指の力、そして何より美しい音で弾けるようになりたいなと思いました。

ピアノ基礎練習の本は色々とあるのですが、たとえば『ハノン』なんかだと、機械的な動きで無機質な感じがするし、楽譜の中に音符が密集していて、見るからに難しそうに感じました。

ゆるママ
そこで基礎テクニックを上げる為に私が選んだピアノ教本は『バーナムピアノテクニック』です。

ピアノを弾くうえで必要なテクニック的な部分をカバーしながらも、表現力も同時に磨けるという部分が魅力的なのと、

amazonでの口コミが断トツで良く、ピアノをたしなむ多くの方に選ばれているという所もバーナムを選んだ大きな理由です。

バーナムピアノテクニックの良い点

①飽きずに続けられる構成

一つ一つの曲が短いので短期間でクリアしやすく、飽き性な私でも難なく続けられそうな所が特に良いと思いました。

ゆるママ
毎回挿絵の棒人形が曲のイメージを説明してくれるので、テクニックだけではなく表現力も同時に身に付くという、一石二鳥なところも気に入ってます。

ヤマハの先生曰く、最近のピアノコンクールでは、間違えずに弾くことよりも表現力が豊かな方がポイントが高いそうで、ピアノの演奏において、正確さよりも表現力を磨くことに力を入れることのほうが重要なのだそうです。

②自分のレベルによって選べる

バーナムピアノテクニックは、難易度が低い順番からミニブック・導入編・1巻~4巻までと、全部で6巻ありますので、自分のレベルに合ったものを選んで練習を始める事が出来ます。

ちなみに私は手始めに導入書と第1巻だけを先に買ってみました。

ゆるママ
ミニブックは、見たところ大人には簡単すぎるように感じました。今の自分のレベルにはバーナム導入書が丁度よく、逆に第1巻は私にとってかなり難しく見えました。

ゆるパンダ
ピアノを今まで一度も触ったこともない人は、ミニブックから始めると良いかもしれませんね。

ミニブック・導入書・1巻 の違いについて

娘は3歳でオンピーノという出張ピアノ教室でピアノを習っていて、先日から『バーナムミニブック』を取り入れたレッスンを始めました。

年少3歳の娘用に購入したミニブックと、自分用に購入した導入書第1巻、それぞれの違いを写真付きで見ていきたいと思います。

バーナムミニブックの特徴

ミニブックは、バーナムピアノテクニックの中で一番やさしい幼児向けの本です。小さい子が音符を読む練習をしながらテクニックも同時に学べます

。本の冒頭から、中央のドを中心に右手も左手も使うような構成になっていて、二分音符・四分音符なども登場し、レガートやスタッカートの練習も含まれてます。

ゆるママ
ミニブックの”グループ1~5”の最初の見開きページをそれぞれ写真に撮りましたので、良かったらご覧くださいね!
ミニブック グループ1

音階は上下3度まで。右手はドとレがほとんどで、ミがほんの少しだけ出てきます。左手は主にドとシが多く出現しラが少し出てくる程度ですので、グループ1の12曲はものすごく簡単です。バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

ミニブック グループ2

難易度が少し上がり、音階が上下5度に広がります。右手ドレミファソ、左手ドシラソファまで出てきます。グループ2から和音も登場します。バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

ミニブック グループ3

1オクターブ低いドが出てきたり、スケールの準備となる指くぐり、手を交差して弾く練習もします。徐々にテクニックらしくなってきて、難しくなってきます。バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

ミニブック グループ4

長調の明るいイメージと短調の悲しいイメージを天気で表して紹介され長調が”晴れの日”・短調”雨の日”として出てきます。一つの鍵盤で指を変える動作もここで学びますバーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

ミニブック グループ5

8分音符が登場します。一番簡単なミニブックといえども、最後の章のグループ5まで進むと難しくなってきます。バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

ゆるママ
3歳の娘はオンピーノの先生の勧めで、現在このミニブックを使ってピアノの基礎練習をしています。

最初、グループ1の①歩こうに出てくる『二分音符』と『四分音符』の理解に苦しんでました。③の右手でまりをつこうに出てくる”スタッカート”の弾き方なんかも案外コツが必要ですが、先日どうにかクリアできました。

バーナム導入書の特徴

バーナムの説明書きを読むと、どうやら導入書も子供向けのようですが、私は無理のないようにこの導入書から始めました。一番細かい音符は8分音符までです。

グループ1~3

ハ長調で黒鍵は使いません。和音・手を交差するテクニック、指くぐり、装飾音符や三連符などが出てきます。

【バーナム導入書グループ1の最初のページ】バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

グループ4と5

シャープやフラットなどの臨時記号がバンバン出てきます。長調と短調、調子の違いを聞き分けられるように、晴れの日と曇りの日で長調と短調の音の違いをしっかりと学びます。

【バーナム導入書グループ5の最初のページ】バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

グループ1・2・3までは難なく出来るのですが、自分の中で苦手意識のあるシャープやフラットが頻出するせいでグループ4・5あたりから難易度がぐんと上がったという感じがします。特にグループ5は見るからに難しいのでクリアするのに時間がかかりそうです。

バーナム1巻の特徴

1巻は、導入書に比べまたさらに難易度が上がっています。調性はグループ1~5まですべてハ長調で書かれており、時々シャープ・フラットの臨時記号が登場します。

1回目はレガートで弾いて2回目はスタッカートで弾く、という指示がある譜面も所々あります。

ミニブックや導入書では5本の指だけで弾けるものがほとんどだったのに対し、第1巻は音域がかなり広がって、腕を伸ばさないと届きにくい高音部や低音部も練習領域に入ります。

特に大きな違いは、足のペダルを使って音を大きく響かせる練習も行うという部分でしょうか。

【バーナム第1巻グループ1の最初のページ】バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

【バーナム第1巻グループ5の最初のページ】バーナムピアノテクニック【ミニブック・導入書・第1巻】比較

後ろの方のグループ5になってくるとだいぶ難しい感じがしますね。

第1巻でマスターすべきはスケール、アルペジオ、三和音と転回系の指使いなどです。私は導入書と並行しながら第1巻の冒頭『歩こう・走ろう』『スキップしよう』『ホッピングしよう』の練習も時々しています。

16分音符が登場したりして、かなり弾きごたえがあります。その先は今の私には難しすぎますので当分は導入書をじっくりと練習したいと考えています。

ミニブック・導入書・第1巻を並べて写真で比べる

バーナムピアノテクニック比較(ミニブック・導入書・第1巻)上の写真は、ミニブック・導入書・第1巻それぞれの【グループ1】の一番初めのページを横に並べて撮影しました。左側が娘が使っている”ミニブック”で、真ん中が私が使っている”導入書”、右側は第1巻です。

ミニブックは導入書よりも大きくて見やすいですね。コツや注意すべき点など、ポイントを先生が直接書き込んでくれています。

下の写真は、左側が導入書で、右側が第1巻です。同じくグループ1の最初のページを並べて撮影しました。音符の大きさが違うのと、第1巻の方はしょっぱなから16分音符が出てきており、見るからに難しそうです。バーナムピアノテクニック比較

まとめ

ヤマハの先生もバーナムを良い教材だとおっしゃってましたし、オンピーノの先生もバーナムを取り入れて娘にピアノを教えて下さっているので、ピアノ初心者の方の基礎練習にかなりお勧めできるピアノテキスト本だと思います。

ゆるママ
練習の進め方は自分次第ですが、一つ一つの弾き方にはこだわった方がいいと思うので、ヤマハの先生に弾き方をおしえてもらいながら丁寧に練習しています。

実際に私もバーナムに真剣に取り組んでから、指の鍵盤の捉え方が格段に変わりました。以前先生に、鍵盤を掴むように弾くようにと教えてもらったのですが、今ではその意味がわかるようになりましたし音が変わってきた気がします

バーナムには、一つ一つの曲に習得すべきテクニックと目的が存在するので、独学で適当に弾くのではあまり意味がありません。

ゆるパンダ
『使い方のポイント』を解説してくれて、模範演奏も見ることが出来るレッスンDVD付きのバーナムもあるよ!DVDでの解説付きで学ぶと、バーナムの良さを最大限に活用できるからオススメです。

ゆるママ
勉強でも基礎がしっかりしてないと知識を積み上げることが出来ない様に、ピアノでも基礎はとても大切です。難しい課題曲にもチャレンジできるように、今後も地道にバーナムで基礎力を積み重ねていきたいと思います。
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